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注目を集めている「園芸療法」について知る!

園芸療法の効果

最新記事 準備するものと手順について

どのような効果があるのか

どのような効果があるのか

生活リズムが整う

野菜を育てる場合、土を耕し、種をまき、水をあげる作業が必要になります。一連の作業を共同で行う場合には、自ずと役割が生まれるでしょう。共同での作業を終えた後は、一緒に休憩しながら会話を楽しむといった機会も生まれます。加えて、農作業は適度な疲労を与え、睡眠の質向上にもつながります。その日の食事が美味しく感じられるといった効果も見込めるでしょう。これらは、心身の健康を向上すると同時に、QOL向上にもつながります。
春に植え付けて成長を見守りつつ、適切に管理して秋に収穫するというのが、野菜や植物を育てる上での基本的な流れです。その中で季節の移り変わりを直接感じることができ、失敗や成功などの体験も重なります。心身の様々な動きが発生するため、常にいい刺激を得ることができます。屋内で行う生け花やドライフラワーに関しても、健康の維持・回復が見込めます。自分で作成したものを周囲の人に見てもらい、褒められることは成功体験になります。季節ごとの草花を観察し、香りを楽しむことも脳の刺激になるでしょう。

リハビリテーションの効果が見込める

園芸療法にはリハビリテーション的な要素も含まれます。掘った穴に種を入れて、土をかぶせ、ハサミで剪定します。ものを掴む、離すなどの行為は道具を使ったリハビリテーションに近い効果を得られます。土を混ぜたり掘り起こしたりする動作は、粗大動作のリハビリテーションになるでしょう。あらゆる動作を行い、それが結果的に対象者のリハビリテーションにつながるといった点がメリットです。

気持ちが前向きになる

病院などで一般的に行われるリハビリテーションに対してネガティブな感情を持っていたり、身体を動かすこと自体が億劫だと感じていたりする人でも、「園芸ならやりたい」と思ってくれるケースも少なくありません。草花や野菜を見たい、育てたいといった気持ちがモチベーションになります。園芸がきっかけでベッドから離れる時間が増え、日常生活動作の自立度が向上することで、これまで自力では困難だった動作ができるようになるケースもあります。
また、認知症の高齢者は症状によって自分の感情を上手く表現できないことにより、ネガティブな感情が表出しがちです。そういった人でも、草花を見ることで心が落ち着き、精神的な安定を得られます。見るだけでなく、実際に作業をすることで「楽しい」「気持ちがいい」といったポジティブな感情を引き出す効果も期待できるため、認知症の高齢者のケアを実施する介護現場では、園芸療法を用いるケースが増えています。

園芸療法に興味がある人へ